故人の前妻との子が相続人であり、且つ音信不通だった遺産分割の解決事例
概要
依頼者(相続人):娘(後妻の子)
被相続人(続柄):父
相手方(続柄):娘(前妻の子)
遺産の概要:不動産,預貯金,株式
解決方法:所在調査及び迅速な交渉
争点:葬儀費用の負担,財産の分配
結果:依頼者の希望通り,相続人である依頼者の母が居住する不動産は依頼者側で取得し,葬儀費用も相続人全員で按分する内容で遺産分割協議をまとめることができました。
解決のポイント
本件は,依頼者の父親が亡くなり,相続手続を行うため被相続人の戸籍を調べたところ,前妻の子も相続人であると判明したため,前妻の子も含め遺産分割協議を行うことになった事例です。 依頼者と相手方は全く接点がなく,現住所もわからない状況で,遺産分割協議が進まないため弊所にご相談いただき,当事務所で交渉を担当することになりました。
まずは,弊所で被相続人の戸籍から相手方の住所地を調査するところから開始し,住所が分かった後は円滑に遺産分割が進められるよう,相手方との交渉を行いました。
本件では,依頼者から①被相続人名義の不動産に母が居住しているため,不動産は依頼者側で取得をしたい,②相続人である母が高齢のため早期解決をしたいという2つのご要望をいただきました。そこで,依頼者が希望する内容での遺産分割協議書案を作成し,一定の代償金を支払う内容で遺産分割協議を進めました。
結果的に,代償金から葬儀費用の負担分も差し引き,依頼者が希望する不動産もこちらで取得する内容で,依頼者のお母様も健在のうちに遺産分割をまとめることができました。
本件では,弁護士が介入後,速やかに相手方の所在の調査を実施し,相手方とも迅速かつ丁寧に交渉を実施することで,依頼者の希望に沿った解決をすることができました。