遺産の規模が不明で、相続財産調査から遺産分割協議まで対応させていただいた事例
概要
依頼者(相続人):子(次男)
被相続人(続柄):父
相手方(続柄):子(長女,長男)
遺産の概要:不動産、預貯金、現金,有価証券
解決方法:任意の交渉
争点:遺産の調査及び遺産の分配方法
結果:被相続人の多額の財産を発見し,依頼者の意向に沿った形での遺産分割の完了
解決のポイント
ご依頼の経緯・ご要望
依頼者は,長年疎遠であった被相続人である父が死亡し,相続が発生したが,被相続人が会社を経営していることは把握したもののどのような財産があるのかわからず,他の相続人とも疎遠でありどのように遺産分割をしたらよいのかお困りになり相談に来られました。
当事務所は,まず被相続人が従前付き合いのあった税理士や会社の従業員と連絡をとり被相続人の財産(不動産,預金,有価証券等)を調査しました。
その後,疎遠となっていた他の相続人と連絡を取り,遺産分割協議を行いました。
解決のポイント
今回はどのような相続財産があるのか不明だったため,相続財産を確定するところから開始しました。被相続人と関係者から事情を聴取し,その情報をもとに主要な金融機関に問い合わせをする等して相続財産を確定させました。
また,相続財産には多くの不動産や会社の株式も含まれていたため,その財産どのように分配するのかについても争点となりました。相続人全員が県外在住であり,不動産や株式の取得を希望していませんでしたが,換価の難しさや収益物件の存在等様々な事情を考慮し,最終的には依頼者の希望に沿った形での遺産分割協議を行うことができました。
相続が発生した際,被相続人と共同相続人が良好な関係を有しているとは限らず,被相続人の財産を把握していない場合や,共同相続人同士がほとんど他人に等しい場合もあります。その場合,相続財産の把握や遺産分割協議が困難になることが多いです。 そのような場合には,弁護士に今後の手続きについて一度相談することをお勧めします。